たぬき? / 湯を守る ― 源泉のしごと  [HOT四万す柏屋 Vol.523]

静かな冬の四万温泉をお楽しみください

こんにちは。
四万温泉柏屋旅館の柏原です。
いつもwebマガジンを読んでくださって本当にありがとうございます。

まだまだ寒い四万温泉ですが、2月にはふと春の気配を感じる日もあります。
オフシーズンならではの静けさの中、温泉にゆっくり浸かり、何もしない贅沢を味わえる季節です。

日常を少し離れて、自分へのご褒美に四万温泉へ出かけてみませんか。
皆さまのお越しを心よりお待ちしています。

かしわやの「今」 〜最近の宿とスタッフの話 〜

たぬき?

最近、路線バスで柏屋旅館にお越しいただいた方なら、お気づきかもしれません。
バス停のそばに、信楽焼のたぬきがひょっこりと登場しました。

「こんなところに、たぬき?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

実はこのたぬき、商売繁盛の縁起物でもあり、長い間、柏屋旅館の広間(現在の食事処)に置かれていました。
日々行き交うお客様や、慌ただしく動き回る私たちスタッフを、黙って見守ってくれていた存在です。

柏屋旅館の旧広間のたぬき

時代とともに場所は変わりましたが、今回ご縁があって、バス停という新しい役目を担うことになりました。
今日も、四万温泉に到着したお客様を、少しとぼけた顔で迎えてくれています。

目立つ存在ではありませんが、このたぬきもまた、柏屋旅館の時間をともに過ごしてきた仲間のひとつ。
これからも、宿のどこかで、静かに柏屋を見守ってくれることでしょう。

次にお越しの際は、ぜひ、バス停のたぬきにも目を向けてみてください。

連載 くすしきプロローグ – Vol.4

私たちの新しいプロジェクト「くすしき」は、来夏のオープンを目指して準備を進めています。
そんな、「くすしき」の現在進行形の様子をお伝えしています。

室内もなんとなく・・・
くすしき
くすしき 一階の庭から

『言葉にならない不思議な力 「くすしき」 を感じる場所』の新築工事は順調に進んでいます。

年明けには上棟を終え、現在は木工事が佳境を迎えています。
室内の間取りや壁も少しずつ立ち上がり、ここに温泉があり、ここで眠り、ここで食事をする——
そんな滞在の風景が、ようやく具体的なかたちとして見えてきました。

この場所で過ごす時間が、私たちが日々の暮らしの中で知らず知らずに身にまとっている「世のちり」を、静かに洗い流してくれるものになるよう。
そんな思いを込めて、ひとつひとつ丁寧にプロジェクトを進めています。

完成まで、どうぞ楽しみにお待ちください。

「くすしき」の最新情報は、主に Instagram にてお届けしています。
この場所でどんな時間を過ごせるのか、どんな空気に包まれるのか——完成後の滞在を思い描いていただけるような情景をお伝えしています。
ぜひフォローしてご覧ください。

「四万ものがたり」 – このまちに息づく小さな物語 - Vol.4

湯を守る ― 連綿と受け継がれる、源泉のしごと
四万の湯けむり

四万温泉は、10世紀の終わり頃に「四万の病を癒す湯」が見つかったという伝説の通り、千年以上にわたって湯が湧き続けています。

自然の恵みと聞くと、ただ自然に任せているように思われるかもしれません。
けれど、四万の湯は、長い年月をかけて、この地に住む人々の工夫や知恵、そして手間を惜しまない仕事によって守られてきたものでもあります。

無色透明で、においもない四万の湯。
一見すると、とても穏やかな温泉ですが、放っておくと温泉成分が配管などに付着し、湯の流れを妨げてしまいます。

源泉配管のメンテナンス

この写真は、シマテラス前にある共同浴場「塩の湯」と、その近くの「塩の湯飲泉所」へと湯を届ける源泉配管を清掃した際のものです。
内部には、まっ茶色の成分が厚く付着していました。
無色の温泉であり、分析してもごくわずかな鉄分しか含まれないのに付着すると鉄錆のような色になる——そんなところにも、自然の不思議さを感じます。

源泉の上の川砂利を除去

また、多くの源泉が川底から湧き出ている四万温泉では、源泉の真上を流れる川を池のように深くし、水圧をかけることで湯量を保つ工夫がされています。
そのため、源泉によっては、川に入り、土砂を取り除く作業が今も行われています。

こうした、自然の恵みを「ありがたくいただく」ための仕事は、代々連綿と受け継がれてきました。
その積み重ねがあってこそ、四万の湯は今も枯れることなく湧き続けています。

次に四万の湯に浸かるとき、
その湯の向こう側にある、人の手と時間の重なりにも、ほんの少し思いを馳せていただけたら嬉しいです。

ぐんま探訪 〜定番から穴場まで、魅力を紹介!〜

群馬に来たら絶対外せない「おやつ」といえば?
四万温泉の名物おやつを求めて、今日も行列ができています

群馬に来たら、ぜひ一度味わっていただきたいおやつがあります。
それが、群馬県民にはおなじみでありながら、県外ではほとんど知られていない——「焼きまんじゅう」です。

小麦でできた、あんこの入っていない白いまんじゅうを、甘味噌ダレにつけて香ばしい焦げ目がつくまで焼き上げた素朴な軽食。
多くの場合、竹串に4つ刺さった姿で提供されます。

とてもシンプルなおやつですが、焼きたての甘味噌の香ばしさと、ふんわり柔らかいおまんじゅうの組み合わせは、思わず「もう一本」と手が伸びてしまうおいしさ。
その分かりやすい味わいは、海外からのお客さまにもとても好評で、「初めて食べるのに、なぜか懐かしい」と言われることもあります。

焼きまんじゅう
焼きまんじゅう

以前ご紹介した、うどん高崎パスタにも通じるように、群馬県は古くから麦食文化が根づいた土地。
焼きまんじゅうも、そんな暮らしの中から生まれ、今では県内全域で親しまれる存在となりました。

四万温泉では、柏屋カフェの向かいにある「焼きまんじゅう島村」で楽しむことができます。
湯上がりに、川の音を聞きながら頬張る焼きまんじゅうは、旅の記憶に残るひとときになるはずです。

また、前橋や伊勢崎など、焼きまんじゅう発祥の地とされるエリアには、地元で長く愛されてきた名店も数多くあります。
店ごとに少しずつ異なる味噌ダレの味を食べ比べてみるのも、群馬旅の楽しみ方のひとつです

群馬県内の焼きまんじゅうを巡る参考として、「焼きまんじゅうを食らう」というブログがありましたので、次の旅の計画に、ぜひ役立ててみてください。

以上、2026年2月初旬の[HOT四万す柏屋 ]でした。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。


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柏屋カフェ
シマテラス

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