四万温泉(しまおんせん)とは? 四万温泉の概要
四万温泉(しまおんせん)は群馬県中之条町の温泉地
群馬県四万温泉は、群馬県吾妻郡中之条町の北西部、新潟県との境にある、こぢんまりとしたレトロな雰囲気の温泉地で、このレトロな雰囲気とともに四万ブルーの四万川に代表される豊かな自然と良質で豊富な温泉が魅力です。

この範囲に、私たちの柏屋カフェやシマテラスがある桐の木平商店街、日本最古の現存する旅館建築であのアニメの世界観のヒントになったと言われる「積善館」や飲食店が連なる新湯地区などがあり、レトロな温泉街をそぞろ歩くのも楽しいものです。
旅館やホテルなどの宿泊施設はおよそ35軒、一部大規模な旅館もありますが、15室以下のこじんまりした宿が多いのが特徴で、一年中静かな雰囲気を保っています。
四万温泉への来訪者は、年間30万人ほどで、近くの草津温泉の1/10以下ですので、静かにお過ごしいただけます。


そして、四万温泉のもう一つの自慢は、上信越高原国立公園内にあり豊かな自然と街との距離が近いことが挙げられます。
四万温泉の標高は600から800mで、冷たい四万川の川風の効果もあり真夏でも朝晩はとても涼しくご利用いただけます。
冬は、雪深い場所ではありませんが、運が良ければ雪見の露天風呂を楽しめます。
四万温泉の自然のハイライトは、四万ブルーと言われる水の色で有名な四万川が作り出す水の風景です。
真っ青な四万ブルーが楽しめる奥四万湖、自然の造形甌穴群、個性豊かな滝めぐりなどが楽しめます。
そして、周囲の山並みは、春の新緑・秋の紅葉・冬の雪見など、四季折々の風景をお楽しみいただけます。
四万温泉の近くには全国的に有名な草津温泉がありますが、おしゃれな女性のお客さまやご家族連れ、日本リピーターの外国人の方々は、「昭和レトロな町並みと、宴会型の大きな旅館がほとんどないのがいい」と、四万温泉を選んでくださいます
(ちなみに、コンビニも、信号も、有料駐車場も、四万の町にはひとつもありません)。
四万温泉を読み解くキーワード
そんな四万温泉にまつわる、いくつかのキーワードをご紹介します。
これらのキーワードで、四万温泉がどんな温泉地か想像できるかもしれませんね!
タイムスリップ気分が味わえるレトロ温泉街ランキング第1位 – じゃらん調べ
(じゃらんより引用)山々に囲まれた四万温泉は、西暦900年代から湯治場として親しまれてきたともいわれる温泉地。日本では珍しく飲泉できる温泉で、源泉は全部で42本あり、そのうち39本が自然湧出で湯量豊富なのが特徴。
カフェや土産店が集まる温泉街は、懐かしのスマートボールや射的で遊べる遊技場もあり、昔ながらの落ち着いた街並みでどことなく昭和レトロの雰囲気が漂います。立ち寄り湯や飲泉所巡りで温泉力を堪能しながら、信号、コンビニ、ネオンなどが一切ない静かな風情を楽しむことができます。
世のちり洗う四万温泉 – 上毛かるた
群馬県の郷土カルタであり、戦後すぐに編纂された「上毛かるた」に詠われている四万温泉の読み札。
古より湯治で栄えた四万温泉は、心身をリフレッシュするのに最適な温泉地として古くから知られていました。
四万(40,000)の病を癒す名湯 – 四万温泉発見伝説
平安時代と言われる四万温泉発見伝説のひとつに、サムライの夢まくらに現れた童子が「お主に40,000の病を癒す温泉を授けよう」と告げたというものがあり、それだけ効能豊かな湯だということがわかります
国民保養温泉第1号指定 – 環境省
昭和29年に全国に数多くある温泉地のの中でいち早く「国民保養温泉地」として認められました。ちなみに、国民保養温泉地の要件は下記のとおりです
- 温泉の効能が顕著であること
- 湧出量が豊富であること
- 利用上適当な温度を有すること
- 環境衛生的条件が良好であること
- 付近一帯の景観が優れていること
- 適切な医療施設及び休養施設を有するか将来施設し得ること
- 医学的立場から適正な温泉利用、健康管理について指導を行う顧問医が設置されていること
- 交通が比較的便利であるか又は便利になる可能性のあること
- 災害に対し安全であること
四万温泉へのアクセス、行き方

四万温泉へは東京からおよそ3時間。
クルマで、JRで、高速バスで、など行き方は多彩です。
お車で

四万温泉への高速道路の最寄りICは、東京方面からなら関越自動車道の渋川伊香保IC、新潟方面からなら同じく関越自動車道の月夜野ICです。
渋川伊香保ICからも月夜野ICからも1時間弱で四万温泉です。
長野方面からだと、上信越道を経由しての関越自動車道の渋川伊香保ICや、上田菅平ICから一般道、軽井沢から一般道などのルートです。
近隣の観光地や都市からですと、
草津温泉 1時間強
伊香保温泉 1時間弱
軽井沢 1時間半から2時間
高崎 1時間半から2時間
くらいが目安です。
鉄道(JR)と路線バスで

四万温泉の最寄り駅は、JR吾妻線の中之条駅です。
中之条駅から四万温泉までは、関越交通の四万温泉行き路線バスで35分ほどで四万温泉に到着します。
最寄りの中之条駅へは、大きく分けると二つの方法があります。
ひとつ目は、上野発の直通特急「草津・四万」です。
上野駅から中之条駅を直通で2時間ほどで結ぶ便利な特急です。
二つ目は、新幹線などで高崎駅まで行き、JR吾妻線に乗り換え中之条駅まで行く方法です。
東京駅から高崎駅まで新幹線で約50分、高崎駅から中之条駅までの吾妻線も約50分と、乗り換え時間を考えなければ特急草津・四万より早く行けます。
※ 2025年現在、中之条駅発四万温泉行きのバスの最終時刻は19:10発です。
この時間帯にはタクシーもないので、19:10中之条駅が四万温泉到着のデッドラインです。
高速直行バス「四万温泉号」で
東京駅のバスターミナルから四万温泉まで乗り換えなしで直行する、便利な関越交通運行の高速バス「四万温泉号」は、往復6,200円、片道3,500円です。
乗車時間はおよそ3時間半です。
四万温泉行きは8:50東京駅発、東京への戻りは13:45島温泉発の1日1往復ですが、冬季に増便が出ることもございます。
完全予約制ですので、ご予約は関越交通やオンラインチケット販売サイトへ。
そのほか、レンタカー・JRバスなど
そのほか、新幹線で高崎駅や上毛高原駅まで行きレンタカーを使う手段もあります。
上毛高原駅から車を使うのが、新幹線65分 + クルマ50分で合計2時間弱と、東京から四万温泉へ最も早く行けます。(待ち時間、乗り換え時間含まず)
また、新宿駅が便利な方でしたら、バスタ新宿発草津温泉行きのバスに乗り、中之条駅で乗り換えるという手段もありお値段的にもリーズナブルです。
四万温泉のみどころ、観光スポット、遊び方
温泉街散策、ランチ、食べ歩き、お買い物
桐の木平・新湯(あらゆ)・落合通り

四万温泉で、温泉街散策・ランチ・食べ歩き・お買い物といえば、桐の木平から積善館前を通り落合通りまでのおよそ700mの区間です。
お車は、桐の木平の川沿いの無料公共駐車場にお停めいただけます。
この区間に、人気のカフェやランチスポットそして見どころがぎっしり詰まっています。
カフェやランチ・軽食なら

お土産、お買い物でしたら
定番の温泉まんじゅうや伝説銘菓夢まくらの菓子補「楓月堂」、地酒や地ビール充実の酒屋「中村屋」、たまねぎの漬物が人気の「松葉屋」、和雑貨のお土産四万温泉No.1の「まるみや」、温泉まんじゅうと花豆の和菓子が人気の菓子舗「高田屋」などが軒を連ねています。
私たちの柏屋カフェとシマテラスでも、オリジナルの四万温泉Tシャツや、四万温泉焼きプリン、バスクチーズケーキ、焼きたてパンなどを取り揃えています。

ちょっとした体験やアクティビティなら

このエリアにはちょっとした体験やアクティビティが楽しめるスポットが点在しています。
胃腸の三名湯と言われる四万温泉の湯が飲める「塩之湯飲泉所」、地元の陶芸家水野有人さんとそのお弟子さんが丁寧に指導する陶芸体験の「工房無限大」、レトロな温泉街らしいスマートボールや射的が楽しめる「柳屋遊技場」、9:00-15:00の間ならどなたでも無料で入れる地元の共同浴場「河原の湯」は名前の通り川に降りることができます。
四万温泉協会では電動アシスト自転車のレンタルも行っています。



そのほかのエリア

四万温泉街のその他のエリアにも、見どころスポットやカフェ&ランチスポットが点在しています。
柏屋旅館のある温泉口エリアには、四万温泉醸造のクラフトビールが楽しめるランチのお店「こはるび」があります。

山口エリアには、四万温泉唯一にしてお客さまにも地元民にも人気の寿司店「一力寿司」と、足湯カフェ「おきなや」があります。
おきなやの前の旧坂を登ると、昔懐かしい木造の学校が見えてきます。2005年まで使われていた昭和初期建築「旧第三小学校」で、いまはイベントなどに時々利用されています。
四万温泉の最奥である、ゆずりは・日向見地区には、国の重要文化財で16世紀末に建築された「日向見薬師堂」があり、その脇の高台にカフェ&ランチの「あづまや」もあります。
ゆずりはエリアには、宿泊施設内にありランチ利用ができるハンバーガーの「ジュピターズキッチン」と手打ちそばがメインの「シマノネ」があります。
奥四万湖畔には、カフェ&軽食の「ラトリエブルー」があります。

四万ブルーなど自然に親しむ
四万ブルーが楽しめる、奥四万湖・甌穴群・桃太郎の滝

四万温泉の自然の中で一番の自慢は、「四万ブルー」と呼ばれる四万川の水の色です。
四万川全体が青いですが、特に水深が深いところでは、透明感抜群の四万ブルーを楽しむことができます。
そんな四万ブルーが楽しめるおすすめスポットは、四万温泉の入り口から順に、四万の甌穴群・桃太郎の滝と四万大橋・奥四万湖です。
それぞれ、新緑や紅葉、雪など季節ごとに変わる四万の山々と四万ブルーとのコンビネーションが最高です!
※2025年末ごろまで、水力発電設備の工事の関係で、甌穴群と桃太郎の滝周辺の四万ブルーはやや見にくくなっています。



桜・新緑・紅葉・雪見 – 四万の四季

上信越高原国立公園に位置し、自然豊かな四万温泉は、四季折々に変化する山の表情も豊かです。
平野部よりちょっと遅めの桜は例年4月中旬ごろ。
その後やってくる新緑の時期は紅葉と並んで四万の山なみが最も綺麗になる時期です。
そして、紅葉。 例年、10月下旬から11月中旬までが見頃を迎えます。
最近では以前ほど降らなくなりましたが、12月から3月にかけては雪見も楽しめます。 雪が降った後の晴れた朝はキラキラ輝く銀世界を楽しめます!








四万温泉滝めぐり

新潟県境の三国山脈直下に位置する四万温泉は水が豊富で本流四万川やその支流にたくさんの名瀑があります。
それらの滝の中で、近くに駐車場や車道があって、ほぼ歩かずに鑑賞できる滝は、桃太郎の滝、小泉の滝、大泉の滝、しゃくなげの滝などです。
ちょっとしたハイキング気分を味わいながら行く滝は、小倉の滝と摩耶の滝です。
※ このふたつの滝に行く場合は、クマベルなどクマ対策と足元には虫除けスプレーを入念に塗っての山ビル対策をおすすめします。
それぞれ個性豊かな表情を見せる滝ですので、連泊しての滝めぐりも楽しそうです。
湯に親しむ
四万温泉の旅館やホテルなど宿泊施設にはそれぞれ個性豊かなたくさんの温泉のお風呂があり、温泉三昧の旅行を楽しめます。
でも、せっかくの温泉旅行、宿のお風呂だけではもったいないですよね。
四万温泉街に、お風呂に入るだけではなく、足湯や飲泉などいろいろな形で温泉を楽しむことができます。
日帰り温泉を楽しむ

四万温泉には、日帰り温泉を楽しめる施設が4ヶ所あります。
温泉口エリア、柏屋旅館の対岸の四万川沿いにあるのが日帰り温泉施設「四万清流の湯」です。
ここは、町営の有料温泉施設ですが、その分施設も充実しています。
大きな休憩スペースもあります。
そして、基本は地元住民用の共同浴場ですが、昼間(9:00-15:00)は開放していてどなたでも無料でご利用できるお風呂が3ヶ所あります。
山口エリアの「上の湯」、新湯エリアの「河原の湯」、日向見エリアの「御夢想の湯」です。
また、積善館や四万たむらなど、一部の旅館は日帰り入浴を受け付けています。
詳細はそれぞれの宿にお問い合わせください。
足湯を楽しむ

温泉の効能の一つ「温熱効果」をお散歩途中に気軽に味わえるのが足湯です。
四万温泉には、温泉街沿いにいくつもの足湯があります。
山口エリアには、足湯カフェ「おきなや」と、川の対岸に「山口川音の足湯」(冬季閉鎖)があります。
ゆずりはエリアには、「ゆずりは杜の足湯」があり、飲泉とともに足湯を楽しめます。
そして、最奥の日向見エリアの日向見薬師堂と御夢想の湯に挟まれて、「日向見薬師の足湯」もあります。
温泉街散策の休憩スポットとしても良いですね。
ちなみに、私たち柏屋旅館には、足湯がついた客室もございます。
飲泉、飲める温泉
四万温泉は「飲める温泉」でも有名な温泉地です。
温泉街にも何箇所か「飲泉所」があり、飲むと胃腸に良いと言われています。
宮城の峩々(がが)温泉、大分の湯平(ゆのひら)温泉とともに胃腸の3名湯に数えられます。
カヌー、ガイドツアー、バイクツアーなどアクティビティ
静かにゆっくり過ごすイメージの強い四万温泉ですが、アウトドアでのアクティビティもお楽しみいただけます。
ガイド付きまち歩きツアー、バイクツアー

私たちが主催する「シマスパガイドwithプロ」では、レトロな街並みをのんびり歩く「温泉街まち歩きツアー」やレトロな温泉街と四万ブルーの奥四万湖など水辺を巡る「サイクリングで巡るネイチャーツアー」などを実施しています。
クルマでは味わえない四万温泉の良さを知っていただくことができます!
カヌー、SUPなど水辺のアクティビティ

四万ブルーがキレイな四万湖や奥四万湖そして四万川では、カヌーやSUP、キャニオニングなど、水の上でのアクティビティが盛んです。
特に四万温泉の手前8kmの国道353沿いにある「四万湖」では多くのアクティビティ会社があります。
山登り

新潟県境の三国山脈の麓にある四万温泉は、簡単に登れる山から往復1日かけて県境まで登る山まで色々な山がありますので、実は登山好きの方にもおすすめの温泉地です。
四万温泉周辺にも岩櫃山や嵩山などの名峰があります。
四万温泉(周辺も含め)の山に登るときに注意したいのが、クマベルなどクマ対策と、5月から10月までは足元に虫除けスプレーを入念に塗ってのヤマビル対策をおすすめします。
祭り、イベント
長い歴史と温泉文化の残る四万温泉には、古くから伝わる祭りや新しいイベントなど、一年を通じて色々な催しが行われています。

鳥追い祭、どんど焼き

毎年、1月14日は、四万温泉を含む中之条町では、奇祭・鳥追い祭りとどんど焼きが開催されます。
鳥追い祭りは、江戸時代の初期(1600年代)に始まった祭りです。
農作物の害鳥・害虫を追い払う祈りを込めた祭りで、四万温泉では2台の大太鼓が温泉街を練り歩きます。
どんど焼きは、一種の火祭りで四万温泉でも、1月14日に集落ごとにどんど焼きが実施されます。
湯立て祭
毎年大寒の日に(1月20日前後)には、温泉の恵みに感謝する冬の祭り「湯立祭」が、日向見薬師堂・御夢想の湯で開催されます。
厳かな神事、宿泊券などが当たる福まんじゅう、など寒い時期ですが行く価値のある祭りです。
温泉郷クラフトシアター

「温泉郷クラフトシアター」は、2年に1度、偶数年の夏に開催されるイベントです。
木工、陶芸、書、金工などの作家・職人が四万温泉に集まり、作品の展示販売や作家の指導のもと作品作りのワークショップが楽しめる体験型のイベントです。
中之条ビエンナーレ

中之条ビエンナーレは、群馬県中之条町で奇数年の秋に隔年開催される国際現代芸術祭です。
四万温泉だけでなく、中之条町全体が現代アートの美術館になります。
2025年の第10回には、国内外147組のアーティストの作品を楽しむことができます。
湯前神社大祭

毎年、10月7、8日に開催される四万温泉湯前神社大祭は、温泉の恵みに感謝する、地元・四万人にとってとても大切な祭りです。
少子化により毎年運行が危ぶまれていますが、温泉街の山口エリアと新湯エリアで山車が運行されます。
和洋スイーツめぐり

四万温泉には、私たちの柏屋カフェやシマテラスをはじめ、スイーツが楽しめるお店がたくさんあります。
それらのお店を巡って、季節ごとのスイーツを味わってスタンプを集める「四万温泉和洋スイーツ巡り」というイベントを通年で実施しています。
3か所巡ってスタンプを集めると、四万温泉協会で四万温泉にちなんだ商品が当たる抽選会に参加できます。
スイーツのメニューは季節ごとに変わるので、毎回チャレンジするファンもいらっしゃる、隠れた名物イベントです。
四万温泉周辺の観光、行き帰りの立ち寄りスポット
四万温泉周辺や群馬県にはたくさんの見どころや観光スポットがあり、とても全てを網羅できませんが、いくつかご紹介しますね。
中之条町内、吾妻郡
四万温泉のある中之条町にもたくさんの見どころスポットがあります。

四万温泉からクルマで15分ほどのところにある中之条ガーデンズはバラや藤など四季折々の花が楽しめる大規模なお花畑です。
四万温泉の最寄駅であるJR中之条駅周辺も電車待ちの時間にお散歩すると楽しいエリアです。
同じ中之条町なのに四万温泉から1時間ほどかかり、花楽の里、野反湖、チャツボミゴケ公園、赤岩地区、日本一高所にある国道などがある旧六合村エリアも訪れたい場所です。
そして、中之条町のある群馬県吾妻地区は、温泉天国!
草津温泉、万座温泉、沢渡温泉などたくさんの温泉地があります。
道の駅、ショッピング

旅の楽しみの一つといえば「お買い物・お土産」。
四万温泉の中でも、定番の温泉まんじゅうをはじめ、柏屋カフェの焼きプリンやシマテラスの石窯バスクチーズケーキなどスイーツのお買い物が楽しめます。
そして、四万温泉の行き帰りには人気の道の駅や大きなショッピングモールもたくさんありますので、お買い物もたっぷり楽しめます。


群馬の観光、みどころ
群馬の観光については下記のようなページをご参照くださいませ。


四万温泉で泊まる。旅館・ホテル、宿について

四万温泉には、私たち柏屋旅館をはじめとし、全部で35軒ほどの旅館、ホテルなど宿泊施設があります。
南(四万温泉の入り口側)から順に以下の通りです (2025年現在)
▼ 温泉口地区
柏屋旅館、くすしき(開業前)、四萬舘、長静館
▼ 山口地区
もりまた旅館、四万やまぐち館、つばたや旅館、鐘寿館、豊島屋、泉屋、三木屋
▼ 桐の木平・新湯地区
はつしろ旅館、一花館、あやめや旅館、民宿やまの旅館、なかざわ旅館、中村屋、四万グランドホテル、積善館本館・山荘・佳松亭、四万たむら、くれない
▼ ゆずりは・日向見地区
叶、ルルド、佳元、ゆずりは、シマブルー、三国園、伊東園ホテル、山ばと、寿屋、ひなたみ館、つるや、中生館


一番規模が大きいのは、四万グランドホテルで100室ほど、そのほか、四万たむら、四万やまぐち館、積善館、伊東園、四萬舘などが比較的規模が大きい宿です。
それ以外の宿は、概ね15室以下とこぢんまりした宿が多いのも四万温泉の良いところです。
→ 四万温泉の旅館、ホテル、宿一覧(四万温泉協会)
四万温泉の宿の歴史は古く500年近く前の戦国時代に創業した四万たむらが、四万温泉で最も古い宿と言われていて、また、積善館本館の元禄年間に建築された建物は現存する旅館建築としては日本最古と言われています。 → 詳細は歴史の項をご参照ください。
四万温泉の「湯」について

四万温泉の泉質は? 効能は?
源泉ごとに少しずつ異なる四万温泉の泉質ですが、代表的な泉質は「ナトリウム・カルシウム塩化物硫酸塩泉」です。
ナトリウム分がお肌をヴェールのように包み保温力が高い温泉として知られています。
また、飲むと胃腸に良いと言われていて、宮城の峩々(がが)温泉、大分の湯平(ゆのひら)温泉とともに胃腸の3名湯に数えられます。
そして、温泉成分の硫酸イオンと温泉中に溶け込んでいるメタ珪酸は、どちらも美肌成分と言われています。


四万温泉の源泉について

四万温泉はたくさんの源泉(温泉が湧き出ている場所)があることでも知られています。
42ヶ所ある源泉のほとんどは自然湧出(ボーリングや掘削によらず、自然に湧いて出る湯)であることも特徴です。
その源泉の多くは四万川や支流の新湯川の川底から湧き出ています。
とくに源泉が多い場所は、やまぐち館から三木屋までの山口エリアと、積善館や四万たむらのある新湯エリアです。
その42ヶ所の源泉を合わせると、1日あたり4,000トンから6,000トンのもの湯が湧き出ていると言われています。
一般のご家庭のお風呂が200リットルなので、20,000軒から30,000軒分くらいの温泉が湧いていることになります。
また、年間30万人という四万温泉への来訪者をもとに考えると、お客様ひとりあたり60トン以上もの温泉を使っている計算になります。
なんとも贅沢ですね!
源泉の温度は、1ヶ所だけ30℃程度の低めの温度の源泉がありますが、それ以外は、40℃から80℃近くの高温です。
四万温泉の歴史

四万温泉地域の歴史はとても古く、四万の甌穴群の手前では、縄文時代の土器や遺構などが見つかっています。
四万温泉の発見伝説
四万温泉に関する記録には、以下のようなものも存在しています。
■ 延暦年間(8世紀末から9世紀初頭)に坂上田村麻呂が東夷征伐の際に入浴した
■ 永延三年(989年)頃に源頼光の家臣・日向守貞光が夢枕に立った童子に教えられた
■ 建久四年(1193年)源頼朝が浅間の帰途に入浴した。
ですから、平安時代にはすでに知られていたようです。
温泉地よりも街道として ?
四万温泉の地は、関東と新潟をつなぐ街道沿いにあり、温泉地の記録よりも街道としての記録の方が古いようです。
四万温泉から、木の根宿・三坂峠を越え、新潟県湯沢町の現在の苗場スキー場あたりに至る道で、古文書によると、新田義貞の鎌倉への挙兵時とか、戦国時代に上杉氏が使ったとかの記録が残っています。
実際、このルートを探検してみましたが、確かに道が残っていました!
四万温泉最古の宿と日本最古の旅館建築
そんな四万温泉で、一番最初に湯宿を開いたのは、いまの「四万たむら」と言われています。
上杉氏系の斎藤氏に仕えていた、初代田村甚五郎が戦国時代の1563年に斎藤氏が越後に逃れるのを守るため四万にとどまり追っ手を防ぐこととなり、後、湯宿を始めたと伝わります。


そして、四万温泉には、現存する日本最古の旅館建築が残っています。
いまもその建物を使って営業している「積善館本館」です。
あの有名なアニメのモデルの一つとも言われる積善館本館の玄関のある建物は、元禄四年(1691年)建築と伝わっています。
四万温泉フォトギャラリー
温泉街・まち並み















四万温泉のグルメ、スイーツ












四万の自然・四季












ぜひ、群馬県四万温泉へお越しください




